ぷにころ開発記録・第2回

なぜ「ぷにころ」を作ろうと思ったのか

ゲームを作ろうと思った最大の理由は、AIが実際にどこまでできるのか、自分で確かめてみたかったからです。

ChatGPTの登場によって、私たちはついにコンピューターと自然な会話ができるようになりました。

2024年ごろには、ChatGPTに「テトリスを作って」「マインスイーパーを作って」と頼むと、うまくいけば一度の指示で、実際に動くプログラムができるようになっていました。

ゲームに限らず、ごく簡単なプログラムを作るだけなら、私のようにコードをほとんど読めない人間にとっても、それほど大きな障害ではなくなっていました。

ただし、少し規模の大きなプログラムを作ろうとすると、どこかで壊れてしまいます。AIは壊れた原因を突き止められず、私にも直せないため、そこで行き詰まることが何度もありました。

転換点は、私の感覚では2025年末ごろです。

私のような素人がプログラムへ機能を追加したり、既存の仕組みを変更したりしても、以前ほど簡単には壊れなくなりました。期待した動作にならない場合でも、AI自身が原因を調べて修正してくれるようになっていました。

それまでは、「非エンジニアがAIを使ってソフトウェアを作った」という話を聞いても、あまり実感が湧きませんでした。

しかし、少なくとも2025年末の時点では、品質保証やセキュリティなどの問題をひとまず置けば、ある程度の規模のソフトウェアやサービスを、非エンジニアでも十分に作れるのではないかと考えるようになりました。

とりあえず、30本以上作ってみた

それからは、「まずは作ってみよう」と、30本以上の「何か」を作ったと思います。

ゲームでは、横スクロールアクション風のもの、固定画面シューティング風のもの、縦スクロールシューティング風のもの。

ゲーム以外では、お題から小説を自動生成するソフト、企業の決算資料からアナリストレポートを作るツール、画像から長さや面積を測定するソフト、FTIRチャートを自動解析するツールなどです。

このころには、ChatGPTと相談しながら指示文を作り、それをClaude Code、Codex、Antigravityなどへ渡せば、うまくいけば一度の指示で、そうでなくても数回修正すれば、それなりに動くものができるようになっていました。

用途によっては、実際に使えるところまで持っていけるものもありました。

1時間で作れることには、すぐ飽きた

一方で、できあがったものの多くは、質としては最低でした。

「AIを使えば、こんなものが1時間で作れる」

そのこと自体にしか価値がありませんでした。

当然、そのゲームで再び遊ぶことはありません。誰かに遊んでもらうこともありませんでした。

ツールについても、世の中にはすでに優れたものが無数にあります。特定の業務を効率化するために作ったものを除けば、わざわざ自分で作る意味のないものばかりでした。

Codexの利用枠が余っていれば、とりあえず1時間ほど何かを作らせる。そうした遊びにも、次第に飽きてきました。

短時間で作って、そのまま二度と触らないものではなく、実際に公開し、誰かに使ってもらい、自分でも改善を続けられるものを一度きちんと作ってみたい。

そう考えて始めたのが、「ぷにころドロップ」です。

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ぷにぷにした生き物を落として育てる、ブラウザで遊べる物理パズルゲームです。

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